この記事は次のような疑問に向けて書かれています。
記事の前半では、NiPoGiのミニPCに潜む3つの危険性について、海外の報告を参照しつつ、解説します。
また後半では、安全に使うための具体的な対策と、代わりとなる安全なミニPCメーカーを4つ紹介します。
NiPoGiのミニPCに潜む3つの危険性
NiPoGiのミニPCが一部で「危険」とされる理由は、NiPoGiと親会社が同じである
ACEMAGICのミニPCにマルウェア(不正ソフト)が混入していたからです。
特に懸念される3つのリスクについて解説します。
① マルウェア混入疑惑
先述のとおり、NiPoGiの関連ブランド(ACEMAGIC)のミニPCにマルウェアが仕込まれていたとの報告がありました。
これに対し、ACEMAGIC側も「初期バッチでのみ発生したが、既に対応済み」と声明を出しています。↓
このACEMAGICとNiPoGiの親会社は、どちらもShenzhen Shanminheng Technology社という同じ中国企業です。
そのため、「NiPoGiのミニPCにもマルウェアの危険性があるのでは?」と一部で言われているわけです。
② 非正規ライセンスのWindows
セキュリティリスクに加え、製品の合法性そのものに関わる「Windowsライセンス」の問題も指摘されています。
③ サポート体制の不透明さ
海外メーカー特有の品質管理と、購入後のトラブル対応に関するリスクもあります。
NiPoGiのミニPCの危険性を取り除く方法
NiPoGiのミニPCに潜む危険性を理解した上で購入する場合、使用前に必ず以下の対策を実施してください。
特にセキュリティとライセンスの問題は、購入者が自己責任でクリアする必要があります。
OSのクリーンインストール
マルウェア混入疑惑とWindowsライセンスの不透明性という二大リスクを同時に排除できるのがOSのクリーンインストールです。
これは購入直後に必ず行うべき最優先対策です。
追加のセキュリティ対策
クリーンインストール後も、万全を期すために追加のセキュリティ対策を講じてください。
高評価の販売元から買う
どこから購入するかによっても、製品の品質やサポートの受けやすさが変わってきます。
出荷元と販売元が共に「Amazon.co.jp」となっていれば購入先として理想なのですが、NiPoGiのミニPCの場合、出荷元は「Amazon.co.jp」で、販売元は「Zhepng」であることが多いみたいですね。
「Zhepng」の評価を見たところ、レニュー数が11件と少ないのが気になりますが、星5つと星4つのみで肯定的評価が100%となっています。
その内容も、
予定より1日早く到着しました。
予定日通り受け取りました。
問題なく受け取りました。
購入から到着まで予定通りでした。なかなか「発送」にならなかったですが、到着予定日の朝から動き始め、その日に届きましたので、安心しました。
発送も早く丁寧でした。また機会があれば購入したいと思います。
サポートが迅速で素晴らしい対応でした。 非常にコストパフォーマンスの高い製品です。
などとなっているので、この販売元についてはとりあえず安心していいかもしれません。
NiPoGiに代わる安全ミニPCブランド3選
NiPoGiのミニPCに潜むセキュリティとライセンスのリスクを説明してきました。
しかし、「危険性があるなら、最初から安心できるミニPCを選びたい」と考える人も多いと思います。
筆者が調べたところ、先ほども引用した『こまめブログ』の管理人が以下のような投稿をXにしていました。
これまで私が触ったミニPCのWindowsライセンスはこんな感じ
— こまめブログ (@littlebeansinfo) July 11, 2024
・GMKtec(5機種)→OEM
・CHUWI(4機種)→OEM
・MINISFORUM(6機種)→OEM
・GEEKOM(2機種)→OEM
・Beelink(2機種)→VLからRetail
・TRIGKEY(2機種)→認証でOEM
・NIPOGI(1機種)→VL
・BMAX(1機種)→VL
投稿の中の「OEM」とは「Original Equipment Manufacturer」のことで、PCメーカーが自社のPCにインストールした正規ライセンスのWindowsであることを意味します。
一方、「VL」となっているのは、先ほどから説明している「Volume License」(ボリュームライセンス)のことで、本来、企業や学校向けにまとめて販売されるものです。
このボリュームライセンスを小分けにして、自社のミニPCに個人用のWindowsとしてインストールする行為が規約違反なわけです。
NiPoGiのミニPCは1機種しか調べていないようですが、VL(ボリュームライセンス)、つまり非正規ライセンスのWindowsだったとありますね。
一方、GMKTec(ジーエムケーテック)、CHUWI(ツーウェイ)、Minisforum (ミニスフォーラム)、GEEKOM(ギーコム)のミニPCはOEM(正規のWindows)がインストールされていたとのこと。
せっかくなので、正規のWindowsがインストールされていた4つのミニPCブランドと、それぞれの一番人気モデルを紹介しておきます。
GMKtec (ジーエムケーテック)
特徴:
コストパフォーマンスに優れたモデルが多く、特にCPU内蔵グラフィックス性能が高いモデルが豊富です。比較的早い段階から日本語サポートを強化しています。
安全性:
正規ライセンスの採用が確認されており、格安ミニPCの中でも信頼性を重視するユーザーから支持されています。
CHUWI (ツーウェイ)
特徴:
ノートPCも展開する老舗メーカーで、安価なエントリーモデルに強みがあります。
安全性:
正規ライセンス使用が確認されており、初めてミニPCを購入する方にも安心です。

Minisforum (ミニスフォーラム)
特徴:
性能と価格のバランスが非常に良く、ゲーミングモデルからビジネスモデルまで幅広いラインナップを持つ人気ブランドです。ユーザーからの評価も高く、技術的な情報も豊富です。
安全性:
正規ライセンス使用が確認されており、トラブルのリスクが低いとされています。
GEEKOM (ギーコム)
特徴:
インテル NUC(Intel NUC)の後継的なモデルも手掛けるなど、高性能かつ安定性を重視した製品展開をしています。品質管理に力を入れている点が評価されています。
安全性:
正規ライセンスの使用が確認されており、安全性の面で信頼できるブランドの一つと見なされています。
NiPoGiのミニPCの危険性は?まとめ
本記事で解説したように、NiPoGiのミニPCは安くてコスパが優れている一方、セキュリティ、ライセンス、サポートという3つのリスクがあります。
したがって、NiPoGiのミニPCは、少なくとも初心者向けの製品ではないというのが結論です。
以下の条件をクリアできるPC上級者が、割り切って購入するならOKです。
もし、パソコンに詳しくない初心者で、最初から安心できる製品を買いたいなら、GMKtec、CHUWI、Minisforum、GEEKOMのミニPCをおすすめします。
安さを取るか、安全を取るか、優先基準は人によって異なります。
自分に合ったミニPCを買って、快適なPCライフを楽しんでください。



