猛暑の中、Amazonの売れ筋ランキングで1位になっているのが『Konciwa』の日傘です。
「コンチワ」という名前が日本語を想起させるので、日本の会社が作っているとお思いの方もいるでしょう。
しかし、製造拠点は中国です。
詳しく見ていきましょう。
Konciwaはどこの国?表向きは日本
まず最初に、Konciwaのブランド名と公式サイトの情報を見ていきます。
ブランド名「Konciwa」は「コンチワ」?
『Konciwa』というブランド名は、日本語の「こんにちは」から来ているのは間違いありません。
ただ、「こんにちわ」ではなく「コンチワ」なんですね。
ブランド名としてはやや砕けた感じもしますが、日本の消費者に親近感を与えているのも事実。
会社として、日本の市場に寄り添いたいという意志がうかがえます。
日本の会社なのか?
次に、『Konciwa』の公式サイトの情報を見てみましょう。
特に大事なのは「特定商取引法に基づく表記」のページです。
このページを調べると、以下のような情報が記載されています。
- 会社名:KONCIWA株式会社
- 所在地:〒460-0022愛知県名古屋市中区金山一丁目11番10号
- 代表者:本部瑞枝
これらの情報から、Konciwaが日本の法律に基づいて設立された株式会社であり、愛知県名古屋市に実在する住所を登記していることが分かります。
また、代表者の名前である「本部瑞枝」も日本人の名前です。
このページを見る限り、日本の企業として、日本の消費者に向けて商品を販売していることが分かります。
しかし気になる点もあります。
会社の所在地が、
〒460-0022 爱知県名古屋市中区金山一丁目11番10号金山ハイホーム509号
となっているのですが、よく見ると愛知県の「愛」の字が「爱」となっています。
この字は中国本土で使われる簡体字ですよね。
『Konciwa』は中国と何かしらのつながりがありそうです。
表向きは日本の法人が運営しているようなので、日本の商習慣や法律に則ってビジネスを行っていることになります。
ですので、返品や交換、個人情報の取り扱いなどについてはひとまず安心できます。
しかし、あくまで販売を日本の会社が行っているにすぎません。
『Konciwa』のルーツや製造元も探ってみたほうが良さそうです。
Konciwaはどこの国?製造元は中国
前章では、『Konciwa』が日本国内の企業であることを公式サイトで確認しました。
しかし、より深く調べると、Konciwaの製造元が中国にあることが分かります。
その根拠は何か?
また中国に拠点を持つブランドが、なぜ、日本に法人を設立するのでしょうか?
ここでは、Konciwaが品質とサービスを「日本基準」にするために行っている取り組みについて見ていきます。
製造元が中国であると判断できる根拠
Konciwaの製造元が中国である根拠は、以下の2つです。
まず、Amazonでの販売者情報です。
Amazonのページの右側にある「販売元」をクリックすると、その先に、特定商取引法に基づく表記
として以下のように書かれています。
販売業者: jinjiangshiyixidianzishangwuyouxiangongsi
お問い合わせ先電話番号: 03-4578-0000
住所:
qingyangjiedaoshangzhifangchuangyiyuan2dong406danyuanA
jijiangshi
fujianshengquanzhoushi
362201
CN運営責任者名: Konciwa
店舗名: Konciwa 傘専門店
販売業者と住所がアルファベットの羅列になっていて、日本語のローマ字読みではないことが分かります。
住所の末尾のCNはChinaの略字であり、362201は中国泉州市内の郵便番号と思われます。
このことから、Konciwaは日本の消費者向けに商品を販売しているものの、製品の出荷元は中国であると断定できますね。
2つ目の根拠は、ブランドの歴史と日本法人の設立時期の食い違いです。
Konciwaは、「Amazonの傘ランキングで長期間1位を獲得した」という実績を謳っています。
Amazonで1位を獲得していることは紛れもない事実です。
ただ、日本で「KONCIWA株式会社」が設立されたのは2024年3月5日です。↓
2025年8月時点で設立から1年半しか経っていないことになり、これを「長期間」と呼ぶにはやや無理がありますよね。
このことから、日本法人設立前より、中国の事業者として日本市場でビジネスをしていたのではないかと推測できます。
現在、Konciwaというブランドの顔は日本法人であるものの、初期段階においては中国が拠点であった可能性があります。
グローバルECビジネスにおける現地法人化の重要性
かつて、海外ブランドが日本市場に進出する際は、日本の大手商社や代理店と契約するのが一般的でした。
しかし、インターネットの普及により、海外の製造元が日本の消費者向けに直接商品を販売するスタイルが主流になりつつあります。
一方、このような越境ECにはいくつかの課題があります。
例えば、不良品が届いた際の返品・交換手続きの煩雑さ、連絡先の不明瞭さ、そして何より「詐欺ではないか」という消費者の不安です。
こうした問題を解決し、日本市場で成功を収めるために、現地法人を設立するメリットは大きいと言えます。
Konciwaはどこの国?「日本基準」の体制づくり
「製造は中国、販売は日本」という体制は、製造の効率を上げつつ、品質とサービスを向上させるための戦略です。
中国に製造拠点を置くことで、良質で安価な製品を大量生産できます。
しかし、そのまま販売するだけでは、日本の消費者が求める繊細なニーズに応えられない可能性があります。
そこで、日本法人が果たす役割が重要になります。
Konciwaは、中国の製造能力を生かしながら、日本の市場ニーズに合わせた運営体制を作ることで成功していると言えます。
Konciwaはどこの国?「中国で製造、日本で企画販売」
結論として、「Konciwaは中国に製造拠点を持ち、日本に販売拠点を構えた日傘ブランド」と言えます。
中国の優れた製造能力と、日本市場に特化した企画・販売体制を組み合わせることで、Konciwaは日傘ブランドとして成功していると言えますね。

