こんにちは!暗号資産ブロガーのUTです。
この記事はこのような疑問に答えます。
実は僕も「10年前にビットコインを買ってたら大儲けできたのに!」と後悔している一人です。
しかしただ後悔していても、将来ビットコインで稼ぐことはできません。
まず記事の前半では、過去10年間のビットコインの値動きをチャートで解説し、10年前にビットコインを買ってたら今いくらになっていたのかを計算しました。
そして記事の後半では、ビットコインを昔買って成功したのはどんな人なのか、AIが予想した10年後のビットコイン価格について解説しています。
この記事を読んで、10年前にビットコインを買わなかった後悔を振り切り、一日でも早く仮想通貨投資を始めてください。
ビットコインを10年前に買ってたら今いくらになってた?
10年前にビットコインを買ってたら、一体いくら儲かったのか。
仮想通貨に少しでも関心のある人なら一度は考えることです。
この章では以下の項目について、順番に解説していきます。
ビットコイン過去10年のチャート
下は2014年から2024年までの過去10年間のビットコイン価格のチャートです。(米ドル換算)
ビットコインが登場した2009年から2017年までは価格の上昇もなだらかです。
最初に大きく値上がりしたのは2017年後半ですが、年明けの2018年1月から大きく値を下げて、ブームは一旦終了します
これでビットコインは終わりかと思われましたが、本格的な値上がりはこの後にやって来ます。
コロナ禍にあった2020年10月ごろから、アップダウンを挟みつつも爆発的な上昇へ。
その後、2022年になってブームが終わり、大暴落とも言える値下がり。
しかし、2023年後半から再び急上昇を始めて、2024年4月の半減期を経た現在も上昇モードが続いています。
途中、大きな下げが数回あるものの、長期的に見ればビットコインは一貫して値上がりしているんですよね。
ビットコインは10年前の何倍になったのか?
上の時系列の表はこの10年間のビットコイン価格(米ドル換算)の推移です。
上から2段目、2014年の赤枠で囲っている金額はこの年のビットコイン年間平均価格です。
そして一番下、2024年の赤枠で囲っている金額はこの年のビットコイン最高額です。
この2つを割り算すれば、10年間でビットコインが何倍になったかがわかります。
2014年のビットコイン価格は平均で527.58ドルでした。
その10年後、2024年3月に史上最高値の7万3,687ドルを記録。
割り算すると、
73,687÷527.58≒139.669
つまり、米ドル換算だと10年間で約140倍も値上がりしたことになります。
続いて日本円換算でも計算してみましょう。
2014年のビットコイン年間平均価格は約5万5,571円(当時のレート1ドル105円で計算)でした。
10年後の2024年6月7日に1,124万円の史上最高値を記録。
2つを割り算すると、
11,240,000÷55,571≒202.263
つまり、円建て換算だと10年間で202倍に上昇したことになります。
ドル建てより円建ての値上がり率が大きいのは、2022年以降に円安が進んだためです。
いずれにしても、この10年間でビットコインはとんでもない値上がりをしたことになります。
たった10年でこれだけ価値が上昇する投資商品は他にありません。
ビットコインは日本でいつから買えたのか?
10年で爆上がり!でも当時、日本でビットコインは買えたの?
2014年当時、すでに日本でも買えました。
たった10年で価値が200倍以上(日本円換算)も上昇したビットコイン。
そう聞くと、「自分も10年前に買ってたら大金持ちだったのに!」と後悔しますよね。
でも同時に、
・「2014年当時にビットコインは日本で買えたのか?」
・「買えなかったのなら、後悔する必要もなくていいけど」
こう思う人もいるでしょう。
結論を言えば、2014年当時、日本でもビットコインは買えました。
BTCBOXという日本初の仮想通貨取引所が2014年4月にサービスを開始していたので、そこでビットコインを買うことができたんですね。
また、BTCBOXが創業する2014年4月以前については、マウントゴックスという取引所でビットコインを買うことができました。
ただしマウントゴックスは2014年2月に大規模なハッキングを受けて、それ以降は取引停止になります。
いずれにしても、2014年の時点で日本でもビットコインを買うことができたわけです。
それを知ると余計に悔しいですよね。
10年前にビットコインを1万円分買ってたら
それでは、10年前にビットコインを1万円分買っていたら、今いくらになっていたのか?
10年間一度も売らずにガチホ(ガチでホールド=長期保有)したという前提です。
日本円換算で10年前の202倍になったわけですから、
1万円×202=202万円
202万円になっていました。(※税引き前)
1万円だったら興味本位で買える金額ですから、現実味がありますよね。
10年前にビットコインを5万円分買ってたら
では、10年前に5万円分のビットコインを買っていたら、今いくらになっていたのか?
やはり、10年間一度も売らずにガチホしていることが前提です。
5万円×202=10,100,000円
1,000万円超!(※税引き前)
急に金額が大きくなりました(笑)。
10年前にビットコインを5万円分買っただけで、1,000万円以上も儲かってしまうなんて笑いが止まりませんよね。
上昇幅が202倍と巨大なので、購入金額を1万円から5万円にするだけで、リターンがこれだけ変わってきます。
10年前にビットコインを10万円分買ってたら
それでは10年前にビットコインを10万円分買っていたら、一体いくら儲かったのか?
やはり10年間ガチホすることが前提です。
10万円×202=20,200,000円
何と2,000万円超になっていました!(※税引き前)
20万円を10年間預けて2,000万円にしてくれる投資商品があったら、客が殺到しますよ。
ビットコインを10年前に買って大成功した日本人は?
この章では、昔ビットコインを買って大儲けした人たちについて解説します。
4ヶ月で12億円を儲けた与沢翼氏
ビットコインを10年前に買って大成功した日本人はいるんでしょうか?
コロナ前になりますが、2017年後半から2018年1月にかけての仮想通貨ブームで大金を儲けた人はいるようです。
2018年5月に国税庁が発表した確定申告レポートによると、2017年に雑所得の収入が1億円超あった人のうち、仮想通貨取引での収入を申告したのは331人だったとのこと。
仮想通貨による「億り人」ですね。
ただ、海外のビットコイン長者が顔と実名を派手に公表しているのに対して、日本人の仮想通貨成功者はあまり表に出てきません。
そんな中、暗号資産で大儲けした日本人として私が思いつくのは投資家の与沢翼氏です。
与沢氏も2017年から2018年にかけての仮想通貨ブームで大儲けしました。
彼が大儲けしたのはビットコインではなく、アルトコインのXRP(リップル)です。
下は、与沢翼氏が2018年1月9日にXRP(リップル)を売却し、利確した12億1,875万円を出金した際のツイート(現在のX)です。
コインチェックの出金画面のスクショが4枚と、出金の様子を撮影したYouTubeのリンクが貼られています(※動画は現在視聴不可)。
コインチェックの操作画面のスクショを見ると、1回につき2,500万円を引き出し、それを49回繰り返しています。
出金手数料だけで12万2,500円!
私は当時、YouTubeの動画も見ました。
粛々と大金を出金している様子は壮観でしたね。
この時、与沢氏は長期保有(ガチホ)ではなく、短期間での売買で利益を得ました。
まず、2017年9月6日に1億円分のXRP(リップル)を買っています。
そしてその半分を売却して、12億1,875円を利益確定したのが2018年1月9日。
この間、ちょうど4ヶ月なので、短期勝負で巨額の儲けを得たわけです。
下は与沢翼氏がXRP(リップル)を購入してから売却するまでの値動きを示すチャートです。
これを見ると、XRP(リップル)が底値の時に買い、価格がピークに達した後、暴落が始まる寸前で売却しているのが分かります。
当時、私は与沢氏のツイートを毎日見ていたので、彼がXRP(リップル)を売却したと知った時、「もっと上がるのにもったいない」と思ったものです。
しかし、2018年1月10日ごろには仮想通貨全般が値崩れを起こし始めており、2週間後の1月26日にはコインチェック(Coincheck)によるNEM(ネム)560億円流出事件も起きます※1。
そうして、またたく間に大暴落。
与沢氏はこの大暴落の直前に売り抜けて、大儲けしたわけです。
神業としか言いようがありません。
※1 この事件をきっかけに、コインチェック(Coincheck)社はマネックスグループの傘下に入り、経営陣も一新された。セキュリティ対策も全面的に見直され、現在は国内大手取引所の一つ。
ビットコインで成功した人々の共通点は?
先ほど紹介した与沢翼氏のケースは、
1、購入した仮想通貨がビットコインではなくアルトコイン(リップル)
2、長期保有ではなく、4ヶ月間という短期間で売買
という点が特徴です。
2017年はアルトコインが次から次へと登場し、そのどれもが値上がりして大儲けする人が続出した年でした。
現在はどのアルトコインも値動きが落ち着いているので、与沢翼氏のようなアルトコインによる短期での大儲けは難しいと思います。
ちなみに2017年から2018年にかけてのアルトコインブームを引き継いだのが、2021年から2022年にかけてのNFTブームです。
CryptoPunks(クリプトパンクス)や、Bored Ape Yacht Club(ボアード・エイプ・ヨット・クラブ)など、NFTのコレクションが次々と登場して、数百万ドルの高値をつけたりしていたのはまだ最近のことですよね。
アルトコイン(仮想通貨)とNFTとで形態は違いますが、同じ暗号資産の中で熱狂の場所が移動したと言えます。
ただ2024年現在、このNFTブームはすでに落ち着いています。
となると、この先、大儲けはできないってこと?
そうとも言えませんよ。
ここで海外のビットコイン長者に目を向けると、ビットコインの登場初期からずっと長期保有(ガチホ)している人が目立ちます。
アメリカのキャメロン・ウィンクルボスとタイラー・ウィンクルボス兄弟は、2012年に約1,100万ドル(当時の為替レートで約8億8,000万円)を投資し、2017年のビットコイン価格急騰時には資産が10億ドル(当時の為替レートで約1,600億円)を超えました。
彼らも初期投資の額が桁外れに大きいので、そこは真似できません。
しかし、長期保有(ガチホ)戦略なら真似できますよね。
そりゃ、ガチホぐらい誰でもできるでしょう?
いや、長期間持ち続けるって、案外難しいですよ。
下の2つのチャートを見てください。
上は2014年から2024年現在までのチャート、下は2014年から2022年末までのチャートです。
まず上のチャートを見てください。
このチャートの通り、現在の私たちは、2021年末から2022年末にかけてビットコインが暴落した後、2023年から再び急上昇したことを知っています。
だから「10年前にビットコインを買ってたら大金持ちになれたのに!」と簡単に考えてしまう。
次に、下のチャートを見てください。
2022年末であえて切っています。
ビットコインが暴落し切ったこの下のチャートしか見られない当時の状況で、本当にビットコインをガチホできるかどうか。
そう言われるとキツイ。これ以上損したくないと思って売っちゃうよね。
10年持ち続けるって、簡単そうで難しいんです。
もっとも海外のビットコイン長者たちは、売るのを我慢したというより、単に放置していただけかもしれません。
というのも、先ほどのウィンクルボス兄弟が典型ですが、ビットコインを長期保有する人たちは仮想通貨の可能性に惚れ込んでいます。
だから、何度も売り買いして小銭を稼ぐという発想がないんでしょうね。
それが長期保有につながり、結果的に大儲けできたということかもしれません。
「ビットコインを10年前に買ってたら」と再び後悔しないために
長期的に見れば、この先もビットコインの価値は上がり続けていくはずです。
最近、「アメリカ大統領選に出馬しているドナルド・トランプがビットコインの戦略的備蓄を計画している」とニュースがありました。
もし実現すれば、ビットコインの価格が急上昇する可能性もあります。
こういった大きいニュースもあるので、短期的な値動きに左右されずに、ビットコインはやはり長期保有(ガチホ)するのがベターだと思います。
10年後にビットコインがいくらになるかAIが予想
10年後の2034年にビットコインの価格がいくらになるか、AIに予想させてみました。
使ったAIはCopilot(GPT-4)、ChatGPT(GPT-4o)、Geminiの3つです。
打ち込んだプロンプトは以下の通り。
10年後の2034年にビットコインの価格がいくらになるか予想してください。
その際、下の項目を考慮して予想してください。
#過去の値動き
#暗号資産業界全般の動向
#今後の世界の動向
予想の結果を根拠と共に示してください。
どのAIにも同じプロンプトを使用しています。
さて、それぞれのAIが出した予想は?
予想価格の部分を抜粋して紹介します。
Copilot(GPT-4)の予想
まずはCopilot(GPT-4)の予想から。
一番控えめな価格を予想したのがCopilot(GPT-4)で、10年後に10万ドルになるとのこと。
2024年現在、7万ドル前後で推移していますから、10年で1.4倍になると見込んでいるようです。
ChatGPT(GPT-4o)の予想
続いて、ChatGPT(GPT-4o)の予想。
OpenAIの最新モデルです。
ChatGPT(GPT-4o)はもう少し大きい価格予想を出してきました。
ビットコインは10年後に20万ドルから50万ドルになるだろうと言っています。
今の2.8倍から7倍ぐらいになるだろうとの予想です。
Geminiの予想
最後にGeminiの予想です。
Geminiは3つのシナリオに分けて予想しています。
一番大胆な予想をしたのがGeminiでした。
今後10年間、ビットコインが最も穏やかな成長をした場合に50万ドル、中程度の成長をした場合に250万ドル、そして年平均50%の急成長を遂げた場合は1,000万ドル以上になると言っています。
それぞれ10年後には7倍、36倍、143倍になると言っているわけです。
10年後にビットコインが143倍になるなら、今10万円分を買ってガチホすれば1,430万円になるということです。
夢がある!
もちろん、AIの言うことなので話半分で聞いておくべきです。
しかし、冒頭で紹介した過去10年間のチャートを思い出してください。
10年前の2014年にビットコインの価格が202倍になると予想できた人がいたでしょうか?
これと同じことが10年後に起きないとは限りません。
ビットコインを買ったら10年間ガチホせよ
ビットコインの価格が10年後にどうなるか、3つのAIの予想を見てみました。
面白いのは、「値下がりする」と予想したAIが1つもなかったことです。
過去10年間がそうだったように、今後10年間も価格の上下はあるでしょう。
しかし、長期的にはビットコインの価値は高まっていくと考えてよさそうです。
であるなら、やはり長期保有(ガチホ)するのがベターですよね。
与沢翼氏のように、短期間の内にアルトコインで大儲けするのも確かに夢がある。
しかし、長期成長が見込めるビットコインをじっくり保有する方が、時間はかかっても確実に稼げるはずです。
「ビットコインを10年前に買ってたら」まとめ
最後にこれまでの内容をまとめます。